私は、文学部英文学科を卒業した生粋の文系学生でしたが、幼い頃には、建設業の父親が、私をトラックやユンボに乗せてくれたり、建設現場へ連れていってくれたりしていました。
就活中に施工管理という職種に出会い、文系の私でも父と同じ業界で働けることを知りました。そんな中で縁を得たのが吉田電気でした。専門の知識がなくても迎え入れてくれる寛容さ、また、しっかり管理された勤務体制、福利厚生に魅力を感じて入社しました。
今、私は現場と本社を行き来する日々を過ごしています。教育者である上司が担当している竣工間際の現場と施工の真っ只中にある現場に同行し、施工状況を一緒に見て廻っています。本社事務所で勤務する時には、CADを使用したプロット図作成や現場施工に必要な材料や器具を拾い上げる業務などに取り組んでいます。現場に直接の関わりのある仕事には遣り甲斐を感じます。検査器具を使っての絶縁確認、ポンプの動作確認など、電気技術者ならではの仕事も体験しています。電気工事における大イベントである受電にも立ち会うことも出来ました。
専門の技術用語はもちろん、ゼネコン担当者との打ち合わせ、上司と現場施工者が話している内容を徐々に理解できるようになってきました。入社して数カ月で、ここまでの仕事が出来ることが嬉しくて仕方ありません。自分の現場を持つには早くて3年だと言われています。それまでに私が身に付けなければならない知識と経験は山ほどあるでしょう。私がすべきことは、それらを貪欲に吸収し続けることだと思っています。自分の現場を受け持ったとき、積み上げた知識と経験をどれだけ活かせるのかが楽しみです。自分に足りないものがあれば、もっともっと成長し、更なる挑戦をしていきたいです。
私が吉田電気で働いて感じたことの3つを紹介します。
一つ目に、「専門的知識以上にコミュニケーションのスキルの方がより大切だ」ということです。建設現場は、建築・設備・鉄筋・外構など多くの技能者が出入りします。自分たちの領域の業務をこなすだけでは必ず行き詰る場面が出てきます。そんな時でも、円滑なコミュニケーションを取れる人であれば、現場における調整や対処も難しいことではないと思います。
二つ目に、「“やってみたい”を叶えられる」ということです。文系学部に進んだにので、理系の職に就くのは手遅れだと思っていましたが、吉田電気は私の志望を受け入れ、大歓迎してくれました。
三つ目に、「頼りになりすぎる先輩しかいない」ということです。皆が質問をしたら理解するまで丁寧に教えてくれます。私の「なぜ?」をすべて解消してくれます。いつか自分も経験を積んで、この人たちと一緒に専門用語をいっぱい使った話をしたいという思いで日々頑張っています。
建築業界は厳しいイメージを持たれがちかもしれません。しかし、時代は確実に変わってきています。吉田電気には未経験でも興味と意欲があれば環境は整っています。遣り甲斐に満ちた仕事を一緒にできる仲間がもっと増えて欲しいです。
私のキャリアスタートはCADオペレーターでした。学生時代に電子工学を学んでいたこともあり、CAD操作のスキルを活かしたいと考えて電気工事会社に就職しました。当初は、提出用施工図を清書する作業が中心でしたが、1年ほど過ぎた頃、施工図面の作図にステップアップしました。ところが、電気工事のことが分からないままでは施工図面を描くことはできません。そこで、電気工事を一から学ぶべく、現場施工の仕事に異動しました。現場では、電気の他、建築の知識も身につけることができました。
3年程の現場経験は私の転機となりました。その後はCADオペレーターには戻らず、施工管理の道に進んだのです。立場も変わって、様々な種類の物件の施工管理経験を10年超、積み重ねた頃、現場施工を担う「職人(電気工事士)」、施工管理を担う「現場代理人」の両方の経験が備わった私は、職人として独立起業するか、あるいは、社員として施工管理を続けるのかのキャリア選択に迷っていました。そんな時に吉田電気と出会い、施工管理者(現場代理人)として転職しました。
現場代理人の職務はある意味で特殊なものです。この仕事を続けていて思うことは、肩書こそ会社員ですが、その業務の範疇が非常に多岐に渡るということです。
自分が担当する現場が決まると、建築会社やその下で仕事を請け負っている他業種の業者の方々と「初めまして、よろしくお願い致します!」の挨拶から始まります。そこから仕事を通じて人間関係を構築しながら、発注者(顧客)に満足していただけるモノを作り上げていくのです。そのためには、コミュニケーション力も必要になりますし、また、担う責任と権限も非常に大きく、決して楽な仕事ではありません(世の中に楽な仕事なんて無いと思いますが…)。
しかし、ひとつの現場をやり遂げることによって得られる果実には、何ものにも代え難いものです。各方面からいただける感謝の言葉は率直に嬉しいものです。また、自分を信頼していただけた証として、次の新しい仕事を指名で任されることもあります。その時の喜びや達成感はなかなか味わえるものではありません。